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普段何気なく手にしているバッグや財布、時計の革ベルトにはどんな動物の革が使用されているのでしょう。牛、羊、ワニ・・・普通に考えるとそんなところでしょうか。
今回は欧米ではよく使っている「革」ですが日本人にはなじみの薄い素材をご紹介します。
時計の革ベルトなどで使われるのがシャークスキンです。ヨシキリサメという体長2、3メートルの鮫の革を加工して作られます。
このヨシキリサメは水深350メートルほどの深海にも生息域を持つらしく、他の革よりも防水性があるということで時計の革ベルトなどに利用されることがしばしばあります。とはいえ既に加工されたものですので水に強いといっても実際には深海に耐えられるようなものではありませんので雰囲気を楽しめればといったところでしょうか。
もちろん時計の革ベルトには牛革やラバーのほうが圧倒的に多いですが、ロレックスやブライトリング、パネライなどの有名時計メーカーの革ベルトにも少なからず採用されています。
ちなみに「鮫肌」といわれるうろこ部分は加工時に全て除去されますので手触りはなめらかに仕上がっておりますが「鮫肌」って案外手触りが良いんだなとは思わないでくださいね。
エルメスの財布などで一部使われているのがリザードスキンです。ミズトカゲというトカゲの革を使っており、独特の光沢を持っているため良く高級ブランドの素材として使われるそうです。
そしてそんなリザードスキンを染色せずに材料として使ったものはリザードナチュラルといってエルメスの中でも価値ある一品となっているようです。
実際のミズトカゲと比べるとあまりにも面影を大きく残していてなんともいえない気持ちになりますね・・・。
エイの革は紀元数世紀以来使われているらしく、丈夫かつ表面がキャビアのように見えることから高級感を感じさせられる素材として珍重されてきました。
シャネルにキャビアスキンのものがありますが、あれは牛革に型押ししたものですのでエイ革ではありませんが、エイ革はまさに天然のキャビアスキンといえます。
ボッテガヴェネタがよく使用しており、今春の最新モデルではエイ革とラムを合わせ使いした商品も出されるようですので実際に店頭でご覧になってみてはいかがでしょうか。
グッチの財布やバッグにはピッグスキン、つまり豚の革を使ったもので財布やキーケースをよく見かけます。 薄く通気性がよく、柔軟性があるという特徴を持ちます。
豚というと日本ではなんとなく牛革などに比べると格下のような印象を受けますが欧米では牛革よりも丈夫で汚れに強く、鞄には理想的な素材という認識が強く広く使われています。
高級ブランドというと日本人はなんとなく牛革やワニ革などを連想しがちですが、海外では日本とは違う革への思いや認識があるのが垣間見えますね。